さんぽ人のよもやま話

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2003年10月の所感

●10月19日

気がつくと、もう11月も目の前。この季節になると頭が痛くなるのが、年賀状のことです。なにせ、私は凝り性なもので、文面をどうするか、非常に悩むんですね。
「来年は申年か・・・」と考えていたら、2年ほど前の出来事が思い出されました。

2年前、ちょうど2001年のこと。我が家もついにDVDプレーヤーを購入しました。さて、それで、どんな映画を見ようかと考え、ちょうど2001年でもあるし、それにマイ・ベスト・フィルムでもあった「2001年宇宙の旅」のDVDソフトを購入し、早速、家で見ようとしました。

当時6歳と3歳だった娘二人(長男はまだ生まれてなかった)は、「これ、何すんの?」と興味シンシンです。
「テレビに映画が映んねん」と私。「なぁなぁ、どんな映画?」と長女。

ちょっと説明に困った私は、苦し紛れに「ロケットがビューンと出てくる映画やねん」と答えました。
「わーい、ロケット、ロケット!」よく状況が分っていない次女も、姉につられて喜んでいました。で、早速、試写。

例の「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れ、映画が始まります。
テレビの前で、画面を凝視している娘二人。私もしばらく画面を見ていて、突然、「ハッ!」となりました。

「そうや、これ、なかなか宇宙のシーンにならへんねんやった・・・」
ロケットを期待していた娘らは、きっと唖然としていることだろう、そう思って私はチャプターをスキップさせました。すると・・・

「なんで変えるん!? おサルさん、見てたのに」と憤然と怒り出す長女。次女も「おサルさん、おサルさん!」と 騒ぎ出します。

「な、なんや、お前ら、見入ってたんか? オモロイんか?」
「おサルさん、面白い」「オモシロイ〜」と二人。

しょうがないから、また、最初から・・・。なんか、第1章の「人類の夜明け」は、彼女らの心の琴線に触れたようです。
途中の部族(?)同士で戦う場面では、「おサルさん、頑張れ〜」とまで言う始末。私は「なんか見方が間違ってるよな〜」などと思いつつ、映画より娘達を眺めていました。

やがて第1章が終わり、宇宙のシーンへ。その時
「おサルさんは?」
「え〜っと、あのな、お前らはまだ分らへんかもしれんけど、むか〜し、人間はおサルさんやってん」と答える私。
神妙に聞いている二人。
「それがな、え〜っと、人間になってん・・・ほんでな・・・」子供に進化論を説明するのは、難しいことです。

やおら、長女が聞きました。
「昔って、どれぐらい昔? おばあちゃんが子供の時?」

それまで横で黙って見ていた妻が「そんな言うたら、おばあちゃん、怒るで!」と笑いながら答えます。
私も思わず、笑ってしまいました。

映画は、粛々と月面シーンに移行しています。しかし、これ以降は娘達の心の琴線には触れなかったようで、「おもろない」を連発しておりました・・・。

あれ以来、我が家では「2001年宇宙の旅」は、「おサルの映画」と呼ばれています。



●10月13日

この三連休の我が家のメインイベントは、二女が通う保育園の運動会。中日の12日に開催されたのですが、雨も多少、パラついたものの、晴れ間もあり何とか最後まで楽しむことができました。
運動会も終わり、どこかへ出かけようかと思った月曜の体育の日、これが最悪の天候でしたね。
朝起きたら、バケツをひっくり返したような大雨。「これじゃ、どこも行かれへんワ」と嘆いていると、その声が天に通じたのか、昼過ぎから雨も上がり、時々ですが晴れ間も出てきた。
というわけで午後3時半ごろから、お出かけです。

行った場所は、堺市の仁徳天皇陵(百舌大仙古墳)の南に広がる大仙公園。広大な公園の中には、堺市博物館や中央図書館、日本庭園などがあります。

この中でも特にお勧めなのが、日本庭園。10年以上前に行ったきりで、久々の訪問でした。その当時は、まだできたばかりで、所々で植栽工事なども行なわれていましたが、10年経過して、それらの木々もいい具合に成長し、なかなか趣きのある庭園となっています。子供たちも、初めて見る「日本庭園」に興味津々でした。

ただ、着いた時間が午後4時ごろと、結構、遅かったため(入場は午後4時半まで)、ゆっくりできなかったのが残念です。

堺市の真ん中に、こんなに気分がくつろぐ庭園があるなんて・・・みなさんも、ぜひ、行ってみてください。


   
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