21st. Century Schizoid Man---KEN Ver.


(Sinfield-Flipp-Lake-McDonald-Giles)


猫の足音 鉄の爪

偏執狂の毒扉にて

神経外科医は叫ぶ もっと!  

新世紀 俺ひとり気狂い

 

血の拷問台 鉄条網

政治家を焼く薪

ナパーム弾 犯される純真

新世紀 おまえこそ気狂い

 

死が撒く前後不覚の欲望

飢餓詩人 子供の流血

欲しいものなんか得られやしない

新世紀 俺ひとり気狂い  

解説と注釈
KENさんの6月22日の訳詞。 以下はKENさんのコメント。

僕は輸入盤でしか購入できないものなどには、個人的に対訳を付けることも あるので、そうして培ったものをぶつけたつもりです。

一応大学では外国語学部(日本語学科だけど)でしたので、 学歴に潰されるもんかコノヤロ、と奮起しました。 学歴たって大したもんじゃないんだが。

 採用/不採用は無論そちらに委ねます(←もちろん、採用です by Taney)。

でも、けっこう歌えるし、そこそこの訳なのですよ。 僕は実際歌ってみました。オッケーです。

そのうえピート・シンフィールドが意図したであろうベトナム戦争との絡みも 多少意識してみました。  
うーん、でも人が歌うには苦しいのだろうか?  厳しい評価をお待ち申し上げます。


第一連

1行目:割と区切らず続ける感じで。
2行目:“at”なんだから順番を次とスイッチすべき。それが正しい日本語訳の仕方だろう。
3行目:
“Innocents Raped〜のリズムで”。
4行目:「新世紀」とすることで刹那性が湧き、また後述のナパーム弾が使われる 戦争という時代背景も重なり、具体的な数字を出さずとも「新世紀=21世紀」 と解るか、という解釈。
「俺ひとり」は完全なるリズム・キープのためのアドリブ。
「気狂い」は「きぐるい」よりも「きちがい」と読んだ方がやはりいいでしょう。

第二連

1行目:ここも区切らず続ける感じで。
2行目:苦しいか?……でも従来のリズム通り。
3行目:間に「で」を補ってもよし。
4行目:同じような歌詞の一部だけが変わる、ということがよくあるように、アドリブを変えてみた。
また、自分が狂っているのか自分以外が狂っているのか解らず錯乱している様でもある。

第三連

1行目:“seed”を他動詞としてみた。
“blind”は「盲目」と「無知」のダブル・ミーニング。
2行目:
従来の対訳と違い完全名詞化。
従来の訳は前行を名詞化するのにここは動詞。おかしい。
3行目:これは割とすんなりできました。
4行目:最後は結局、自分の狂気性に気付いてしまう、という終わり方 。


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