■難しそうな、私鉄の路線図
地図の描き方について、私なりのノウハウを「地図をどう描いてきたか」というタイトルでまとめ、以前に掲載した。そこでは、JR線の描き方などをご説明していたが、私鉄の路線記号については、わかったような、わからないような、あいまいな記述に終始していたと思う。
というのも、私自身、私鉄の路線記号については、「これで大丈夫!」というほどの具体的なノウハウを持っていなかったためだ。
私の方法を紹介してはいたものの、曲がりくねった路線では破綻してしまう。単なる「白黒まだら」のJR路線記号に比べ、私鉄の路線記号は、非常に描きづらかったのだ(と思っていた)。
しかし、地図を描く以上、避けて通るわけにもいかず、正直いって、困っていたといえば、困っていたのである。
■keinaさんのメールで、目からウロコ
そんなある日のことである。東京でグラフィックデザインのお仕事をされているkeinaさんという方から、メールを頂戴した。
keinaさんは、仕事で地図などを作成されることも多く、いろんなノウハウをお持ちのようである。で、私のつたない「私鉄路線記号」の描き方を見るに見かねて、大切なノウハウをお教えくださったのである。(ありがとうございます!!)
まあ、何と! こんなカンタンで美しい描き方があったなんて!!!!! ひたすら自分の不明を恥じるばかりである。
というわけで、早速、keinaさんのご了承をいただいたので、ここにそのノウハウを紹介していきたいと思う。
■keinaさんのノウハウ
(1)まず、線をひきます。線路の形をそのままトレースしていただいてかまいません。
線の太さは1pt〜2ptくらいまでがよいと思います。
(2)線が引き終わりましたら、「くろやじるし」で選択します。
コマンド+Cでコピーします。
(3)そのまま、コマンド+Fで「前面へペースト」します。
このとき、選択を解除しないでください。
(4)選択されたままの上に乗っているほうの線の指定を
5pt〜8pt程度にします。
(5)破線化します。最初のマスに、0.5と入力します。
次のマスはお好きな数値でよいのですが、たとえば12ptくらいにします。
いかがでしょう? これで私鉄の線路記号になるはずなのですが。
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まず、基本の線を描く。 |
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線をコピーし「前面にペースト」。
ペーストした線を、要するに
間隔のあいた「破線」に
してしまうわけです。 |
以上、keinaさんのメールを、そのまま引用させていただきました。私も早速、やってみましたが、すばらしい!!
ちなみに、Windows版のAdobe Illustratorをお使いの方は、「コマンド」キーの代わりに「Ctrl」キーを使ってください。また、バージョンによって、ショートカットキーが異なる場合がありますので、取説を読んで確認してください。
(一応、Mac版のイラストレータ5.5Jと、Windows版の7.0Jで動作確認しましたが)
■恥ずかしながら・・・
「そうか、前面にペーストなんて、使ったことなかったなぁ」と、しみじみ思う。まあ、取説なんぞろくに読まず、行き当たりばったりで使っている自分が悪いんだけど、まだまだ知らない機能が多いものだ。
この世界(どんな世界や? と自分で自分に突っ込みを入れておきましょう)、まだまだ奥深い! というわけで、あなたからのノウハウもお待ちしています。
keinaさん、今回はどうもありがとうございました。 |