■スポット解説
私がここで紹介するまでもなく、夕陽丘はさんぽに適した街である。環状線の内側きっての文教地区で、立地のわりには、きわめて静かな環境。「夕陽丘」の名前の元になった、美しい夕陽の眺めは、清水坂や愛染坂の上に立てば、今でも健在である。
また、大阪市婦人会館や国際交流会館やなど公共施設も多く、そんな施設の図書室や喫茶ルームなどは、隠れた気分転換スペースとして、私のお気に入りの場所である。そして、夕陽丘を歩くなら、ついでに夕陽丘ストリートまで足を延ばそう。
夕陽丘ストリートとは、NTT天王寺営業所の南側から警察病院、JR環状線桃谷駅までぬける道のことである。あらかじめ言っておくと、自動車は決して少なくない。だから考えようによっては、ブラブラ歩きに適した道ではないともいえよう。
だが、あえてこの道を選んだのは、なんともいえない雰囲気の良さからだ。この道は上町台地から桃谷方面に向かって下り坂になっている。道の両側には、インドっぽいアクセサリーを売っている店とかレストランが並んでいる。全体的な雰囲気がヨーロッパの都市ぽいのである。
ここから、静かな散策をお望みなら、どこかの小道を南に入り、真法院町の住宅街の方を歩くのもよし。はたまた、人恋しいなら、そのまま桃谷まで行って、人情味あふれる飲み屋などで一杯やるもよし。目的に応じて行き場所がいろいろ選べるのもうれしい。
下町の商店街とはちょっと雰囲気の違う道を、半分ショッピング目当てで歩くのも、たまにはいいだろう。
■地図とおすすめコース
●大阪市立婦人センター
「婦人センター」ですが、もちろん男性も入れます。ここは芝生の中庭がステキ。さんぽの途中に立ち寄って一服するには、ちょうどよい場所でしょう。
また、図書室には、婦人問題をはじめ各種書籍が豊富で、ひょっとすると各区立の図書館よりも充実しているかも。サークル活動に興味のある人は、管内にいろいろな活動が掲示されているので、ご覧になってみるのもいいでしょう。3階には喫茶・食堂もあります。
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●六万体の交差点から東に入った通り
すいません。通りの名称がわからないので、こう書きました。谷町筋の六万体交差点から天王寺郵便局の方へ入った通りのことです。
この通りは、道の両側の大きな並木が植えられており、夏でも木陰に満ちあふれています。まっすぐ坂を下りれば、上町筋のNTT前まで約300メートルほど続きますが、その間、しばらく木陰さんぽを楽しみましょう。
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