西区・大阪ドームは歩いてアクセス!

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  ■スポット解説

 今年(97年)春の大阪は、何やら目新しいことがいっぱいである。JR東西線が開通し、北新地にも駅ができた。何でも、JR西日本初の全線地下鉄だそうである。

 しかし、それ以上に、大阪人の耳目を集めているのが、大阪ドームのようだ。我が近鉄バファローズの本拠地にして、コンサートから展示会まで使用できる多目的ドームでもある。野球使用時の収容人数は、約5万5千人。これならU2も大阪を無視できまい(かつて、U2というバンドが、東京と福岡の両ドームでしかコンサートをしなかったことを、いまだに根に持っている)

 まあ、あまり流行りもの場所には回っていかない、本さんぽガイドであるが、ここはオープン記念ということもあり、大阪ドームと周辺を徘徊することにしよう。

 そうすると、大阪ドームの派手さに隠れているが、結構面白そうな場所が見つかった。たとえば木津川べり。大正区あたりまで来ると何やら潮の香りも漂い、海の近さが実感できる。海というか港を感じるなら、何も海遊館あたりまで行かなくともいいのだ。むしろ、この木津川の川沿いには、古い倉庫みたいなのもあって、古きよき時代の港町のイメージが感じられる。

 ところで大阪ドームへのアクセスは、JR環状線の大正駅や、夏に延伸される地下鉄長堀鶴見緑地線、またはバスなどあるが、ぜひ、ミナミあたりから歩くといい。千日前通りの、大正橋近くには、思いの外、古い建物なんかがあり、ついつい見とれてしまうほどだ。

 それと、ぜひ歩いてみて欲しいのが、立花通である。いわずとしれた、家具の街。別にインテリアを買うアテなどなくても、ウィンドウショッピングするだけで、結構時間が過ごせるのだ。



■地図とおすすめコース



●大阪ドーム

 ついに大阪にもできた!多目的ドーム。基本は近鉄バファローズの本拠地として、野球場となります。私は先日、某家電メーカーのフェアに行きましたが、まあ、大人気でどえらい人出! 予定を切り上げ30分足らずで逃げ出してしまいました。新しモン好きの大阪人が、私も含めやっぱり大挙して見物に行っておりました。

  残念ながら、ショッピングモールや郷ひろみ関係のレストランなんぞは、行かず(行けず)じまい。まあ、当分は周囲から眺めているだけが続くんでしょうか?

   

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●木津川べり

 大阪ドームで人波を見た後は、ホンマもんの「波」でも見に行きますか? ドーム開業に合わせたのか、東側の木津川のほとりが、きれいな公園に整備されています。

  よい天気の日には、本当に心落ちつく場所になりそうです。真昼ごろは、ちょうど満潮のせいでしょうか、波がゆるやかに下流から遡行しているようで、それに合わせて、ほんのり潮の香りが漂ってきます。

  芝生は養生中のようで立ち入り禁止ですが、ベンチなども整備されており、一服にはばっちりです。

  この他、この木津川のほとりは、港町の雰囲気を漂わせる倉庫とかがあって、なかなか見所の多い場所。今回は詳しくレポートできませんでしたが、川口とか江之子島あたりまで歩くのもいいでしょう。

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●大地震両川口津波記念碑

 大正橋の東詰め北側にあります。1854年にあった大地震で大坂は200名を越す(一説には600名)死者を出しました。その慰霊のために建てられた碑がこれ。

 それと、もうひとつ注目していただきたいのは、この碑の後ろにある倉庫。レンガ造りの非常に古そうな倉庫で、なかなか風情があります(まだ、現役で使われているようですが)

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●南海汐見橋駅


 大阪の都会の真ん中に、まあ何ともいえず風情のある駅がありました。南海汐見橋駅です。ちょっと写真の写りが悪いので申し訳ないですが、木の柱といい、古ぼけた切符売場といい、私が子供の頃の駅を思い出しました。

  全く用はないのだけれど、一度、この路線に乗ってみようと思います。

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●立花通

 家具屋さんが集積した通り。私も結婚する前は、女房としばし訪れました。ただひたすら真っ直ぐ歩いて、ウィンドウショッピングといきましょう。

   
(C) 1996 Takashi Tanei, office MAY